ロゼッタたんに頼らない M1 (Pro) 環境構築

Apple Silicon ネイティブ対応状況

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約23時間 前に更新

M1 Pro の Mac を無事入手したので、 Apple Silicon の対応状況をまとめておきます。
ちなみにロゼッタちゃんの技術的な情報についてはこちらの記事で詳しくまとめられています ( 「Rosetta 2 を調べて...」 )
Apple Silicon の対応表は以下の通りになりました。

ネイティブ環境で使えなかったもの

名前 ロゼッタ環境 備考
Clipy ソースビルドを試みるも、依存パッケージの中にネイティブ実行できないものがある模様。
Keybase - -
Matlab (通常版) 一部、 Rosetta で変換できない Toolbox もある
OBS もうすぐ ARM ネイティブ版がリリースされるらしい。 (ソースビルドであればネイティブ動作するとの噂も)
Unity Hub - Unity 自体は対応してるらしい
VIA - Issue #146 参照

ARM ネイティブで使えたツール

名前 備考
Anyenv Anyenv 自体は使えるが、一部ビルドに失敗する env がある
Blender -
CMake (GUI) -
DeepL -
Discord -
FireFox -
GPG Suite 以前のものからパッケージが二種類に別れた模様 Homebrew: `gpg-suite-no-mail`
Homebrew v3.0.0 で対応 ( リリースページ )
iTerm2 -
JetBrains ToolBox Android Studio / InteliJ Idea のインストール成功 (他は未テスト)
Line -
Microsoft Remote Desktop -
Matlab ベータ版 体験版アカウントになっていて、 Toolbox を自分では追加インストールできない
Multipass 【注意】安定版では Bridge が実装されていない。ベータ版等の情報は こちら
Notion -
Office365 【注意】Office365 マイページのインストーラには ARM 対応版の OneDrive がバンドルされていない。別途リリースブログから入手する必要がある ( 参考 )
Slack -
Twitter -
UTM 【注意】Ubuntu 20.04 (ARM) は、公式の Gallery で紹介されているイメージでは、ディスクを取り出した後にブートできなかった。 Ubuntu Releaseubuntu-20.04.4-live-server-arm64.iso であれば正常に使えます。
VS Code -
Wireshark -
Zoom Client -

参考

  • Multipass
    • Intel で使っていた Vagrant + VirtualBox に比べて、ホストのスリープ復帰が苦手っぽい印象 (M1 でタスキルされているせいかも?)
  • UTM
    • 起動はかなり早い ※ VirtualBox (intel) 比
    • Ubuntu Desktop 20.04 (arm64) は「 2コア(高性能) & 2GB」でヌルヌル動く

※ エミュレートモード (x86_64) は「4コア (高性能) & 4GB」でも快適にはならない